白揚社トップ > 書籍案内 > ポル・ポト 死の監獄S21

定価 3520円(本体 3200円+税10%)
四六判 上製 ・360ページ
2002年 11月 刊
ISBNコード:978-4-8269-9033-2
分類コード:C0030
VOICES FROM S-21 by David Chandler

ポル・ポト 死の監獄S21 クメール・ルージュと大量虐殺

デーヴィッド・チャンドラー 著 山田寛 訳

収容された囚人1万4000人、生き残った者わずか7人??密告とでっちあげによる逮捕、しつこく繰り返される尋問と凄惨な拷問、そしてキリング・フィールドでの処刑……施設に残された厖大な記録文書を丹念に解読し、むごたらしい監獄内の現実を生々しく再構成するとともに、ナチスのホロコーストやスターリンの大粛清と比較しながら、ポル・ポトの恐怖政治と大量虐殺の実態に迫る!

目次

日本語版に寄せて
この本に登場する人たち
はじめに

第1章 秘密監獄が見つかった
S21からツールスレン大量虐殺犯罪博物館へ  S21で行なわれていたこと  ツールスレンの一般公開  民主カンボジアと歴史解釈  S21記録文書の保存
第2章 S21という完全統制施設
S21の秘密  S21で働いていた人たち  ソン・セン——カンボジアの公安・国防の責任者  ドッチ——S21の所長  ドッチを補佐していた者たち  尋問係  文書係  看守  ある晩のS21  小班  監獄職員のプロフィール  S21の囚人たち
第3章 粛清——ターゲットを選び出
内部の敵  一九七五年の粛清  粛清の第二の波  記録文書はなぜ作られたか  一九七六年四月のできごと  高級幹部の粛清——一九七六年  ポル・ポトの「辞任」  ネイ・サラン——「卑劣なヤー」  ケオ・メアス——無実の訴え  党の誕生はいつだったのか  外交官とインテリの粛清  北西部を粛清する  ベトナムとの戦争  最後の粛清
第4章 尋問——容疑を作り上げる
過去をでっちあげる  罪を認めさせる  仲間を自白させる  尋問の手順  尋問係の悩み  S21の供述書  「自分史」を書かせる  囚人の語るCIA  民主カンボジアの現状と政権への不満  民主カンボジアへの反抗  囚人たちの「裏切り活動」  供述された「計画」  供述書はなぜ作成されたか
第5章 拷問——答えを強要する
拷問を研究する時の問題  「拷問をすること」と「政治を行なうこと」  暴力とサディズム  刑罰のための拷問と司法のための拷問  カンボジアの過去の拷問  民主カンボジアの拷問  ソ連の見せしめ裁判  中国とベトナムのモデル  S21の拷問  尋問係のノート  服従の罪  S21のイメージ  チュンエクで「敵を粉砕する」
第6章 S21とは何だったのか
ナチスの強制収容所  ジンバルドー実験と服従の心理  S21の暴力のモデル  職員の無関心と冷淡さ  S21の持つ意味

付録 冤罪を訴える囚人の叫び
ポル・ポト派(クメール・ルージュ)関連年表
原注
訳者あとがき

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